Bookcafe DOORで迎える指向を凝らしたクリスマス | DOOR-MAGAZINE Bookcafe DOORで迎える指向を凝らしたクリスマス | DOOR-MAGAZINE

Bookcafe DOORで迎える指向を凝らしたクリスマス

bookcafeDOOR宝塚では「ホリデープロモーション」と題して、11月からクリスマスに向けて様々な施策を行っています。 今回はそんな「ホリデープロモーション」について、店長でありパティシエでもある竹内綾菜さんにに話を伺いました。

いつもと違うDOORでのホリデーを作るために

ーーまず最初に、そもそもホリデープロモーションってなんなんだろうっていうところから聞いてもいいですか?

竹内:はい。まずクリスマスって洋菓子業界・お菓子業界からすると一大イベントで、ホテルとかカフェでも盛り上がってくるんですね。それに特別感とか年末だしちょっとご褒美感っていう意味もあって、いつもと違うDOORにしたいっていうところから始まりました。そこで第一に何のお菓子を作ろうかっていうところから始まりました。それで、パリブレストってあんまり皆知らないというかマイナースイーツみたいな感じなんですけど、私はそれをクリスマスリースみたいにしたいなぁっていうのが頭の中にありました。

ーーなるほど、まずはそういうところから考え始めたっていうことですね。

竹内:そうです、ただその前にクリスマスにしたいことをとりあえずバーっと書いてみました。新しいケーキを作るのはもちろん、オーナメントのクッキーやクリスマスの絵本とか、冬場になったらチョコレート系が食べたくなるし飲みたくなるっていう需要が高まるからチョコレートドリンクは欲しいし、ワインも定番として欲しいってところと、あとクリスマスケーキは絶対したいなっていうのはありました。そういう風に徐々に案を出していって、現実的かやっぱり難しいかっていうので結構省いたりして、それでも出した案の3分の2ぐらいはやってますね。

ーーなるほど。ちなみにこの企画自体はいつから始まったんでしょうか?

竹内:企画は9月からです。前にやってたモンブラン、秋のプロモーションが走り出したのが9月で、走り出したと同時に次のホリデーを考えるっていう感じでした。

ーー前回のプロモーションが終わってからすぐに次を考え始めたんですね。今回のプロモーションには綾菜さんの他にはどんな人が関わっているんでしょうか?

竹内:基本的にメニューを作るのは私で、考えるところは私とこころ(デザイナー)でやってます。カフェ側からの意見とデザイン側からの意見を合わせて、一緒に考えてスタンプカードとかオーナメントクッキーの上の部分のデザインとかを作ってもらいました。
私の物作りっていうところでは、パリブレスト・ホットドッグ・ワイン・チョコドリンク・オーナメントクッキーで、全部試作を繰り返して作りました。試作の段階で皆にちょっと食べてもらうとかもしてもらうんですけど、意見をもらうのは和也さんからですね。

ーー和也さんが企画を考えるってことではなくて、あくまで綾菜さんが考えてそれを纏めて、和也さんに企画を上げてるって感じですかね?

竹内:そうですね、これがしたいとかこういうの作ってるので食べてみてくださいとか、何か足りないと思うけど何かわからないっていう感じで持っていったりしてます。

ーーなるほど。それって結構ダメ出しというか、なかなか良いって言ってもらえなかったりするんですか?

竹内:ダメな時はダメなんですけど、今回のパリブレストはすっと通りましたね。モンブランはめちゃくちゃ苦戦したんですけど、パリブレストは第一試作から結構変えた部分もあったり形も変わってるんですけど、それは自分でちょっと違うなと思って変えていったものなので。これに関しては自分の意志が強かったのかもしれないです。今はバレンタインのことを考え出してるんですけど、まだあんまりなくてふわふわしてますね。こういうのしたい!っていう気持ちはやっぱりクリスマスが1番強かったですね。

ーーそうだったんですね。ちなみに秋のプロモーションもやってたと思うんですが、そもそもこのプロモーションは毎シーズン行っているんでしょうか?

竹内:今年の春はまだやってなかったんですが、梅雨のプロモーションからシーズン毎にプロモーションとして打ち出してます。こういう企画って結構スケジュールがギリギリになりがちだと思うんですけど、そうじゃなくて期間をちゃんと決めて2ヶ月前から考えるようにしています。2ヶ月前には大枠を決めておいて、後の1ヶ月でお金のこととか説明文とか、細かなところを決めようってしています。クリスマスは入社した時から何かはしたいなと思っててそれが今できてるし、反響が結構あるから嬉しいなって感じてます。

たくさんの新しい試みを詰め込んで

ーー先程も少しメニューの話とかは出てきたんですけど、その他にも色々取り組まれていると思うので、改めて今回のプロモーションで具体的に何をしたかっていうのをお聞きしていいでしょうか?

竹内:はい。プロモーションの内容としては、3回来てもらったらジンジャーマンクッキーをプレゼントするスタンプカードを作りました。ジンジャーマンが3人入ったクッキーで、それは売ってないものなんです。

竹内:あと絵本も置いています。アドベント・ブックっていうんですけど、クリスマスの絵本を25冊用意していて、12月に入ってから25日のクリスマスまで、毎日違う絵本を読みに来てくださいっていうことをしています。他の施策は11月から始めてるんですけど、これだけは12月入ってからスタートしました。

竹内:あとはごはん系だとホットドックですね。コンセットマーケットさんに1から作ってもらったパンを使っています。それにクリスマスマーケットでよくあるグリューワイン、オーナメントクッキー、パリブレスト、ショコラショーを作りました。

竹内:クッキーのアイシングが大変なんですよ、多分1個に5分くらいかかってると思います。作業は好きなんですけど他の業務もいっぱいあって追われ始めると大変です。アイシング終わった後に割れたりする時もあるのでそういう時は本当に笑えないですね。

ーーそれはちょっと嫌になりますね…オーナメントクッキーってこのツリーに飾ってあるクッキーのことですよね?

竹内:そうです、あと皆に切り株や木球に絵を描いてもらってそれもオーナメントとして飾っています。私がクッキーを飾りたいっていうのを伝えて、愛子さんがそれに合うナチュラルなテイストにしてくれて、皆に描いてもらいましょうかっていうのも提案してくれました。可愛いですよね、あんまり見ない感じのツリーで。

ーーこのツリーすごくかわいいですよね。実は私ツリーにお菓子飾ってるの見たことなかったです。

竹内:ほんとですか、お菓子屋さんとかにたまにありますよ。ツリーに飾ってあるクッキーは売ってなくてこういう風に飾ってくださいねっていう見本みたいなものなんですけど、レジ前で売っているアイシングクッキーは焼きたてのものを販売してます。

「美味しい」と自信を持てるスイーツの完成へ

ーー今回色々な施策をされたと思うんですけど、どれが一番大変だったとかありますでしょうか?

竹内:パリブレストですね。作るっていう段階も大変なんですけど、2ヶ月作り続けるっていう方が結構大変で。

ーー他の作業もあるのに2ヶ月作り続けるのは結構大変ですね…しかもこのパリブレストかなりこだわられてそうで工程も多そうですね。

竹内:そうなんです。シューを焼いて、その上にまたクッキー生地を作って焼いて。カスタードを炊いて上のチョコレートのクリームも作って、上に載せてるパーツも全部作ってます。クッキーだったりナッツのキャラメリゼとか。これを二日に一回してたら、結構いっぱいいっぱいになりますね。なので朝早く来て結構前倒しで作り始めてます。作るのも時間かかるし工程も多いんですけど、でもやっぱり美味しいから、がんばりますっていう感じで始めましたね。でもほんとに今まで自分で作ってきたお菓子の中で1番美味しいと思ってて。初めて自信持ってお客さんに「これ美味しいんですよ」って言えるようになったんですよ。他の人が作ったものだったらそうやって言えるんですけど、自分が作ってるから今までそんな言い切れなかったんですよ。

ーーそうだったんですね。今回のパリブレストがそうやって自信持っておすすめできるようになったっていうのは、どういう理由があったと思いますか?

竹内:単純に味が私の好みになったのもあります。今までしたことない組み合わせも結構してて、中に入ってるカスタードにプラリネペーストが入っていて、キャラメル風味のカスタードになってます。上に乗っているピスタチオとかカカオニブっていう苦いやつとか、今までやったことないのが多かったです。

ーー確かにそう言われてみると、これだけいろんな食感とか味とか混ざってるけど、最終的に綺麗にまとまったなっていうのがあったんですかね。

竹内:自分で作って、自分で食べたくなるっていうのが結構私の中での判断基準っていうか、作るのは好きやけど、別に自分は食べなくていいみたいな感じだったんですよ。それが初めてパリブレストで違った感情になりました。試作の時はどうしようって感じで、ここにくるまで5段階ぐらい経てるんですよ。最初上はピスタチオのクリームにしようかとか言ってたんですけど、でも中もナッツでピスタチオもナッツやからちょっと違うんかなってなったり。そこでたまたま私がやりたいレシピ、普段からいっぱいレシピを貯めてるんですけど、それをやってみようって思ってやったらぴったりで感動しました。そこから冬っぽいっていうイメージでリースに見立ててみようとか、結果的に思い入れはかなり強いものができました。

ーー自分でお客さんに自信を持っておすすめできるようになったっていうのはかなり大きな経験になったんですね。

いつかやりたいこと・来年のクリスマスにやりたいこと

ーーアイシングクッキーの方で、何かこれが大変だったなっていうこととかありますでしょうか?

竹内:クッキーは11月から売り始めてるんですけど、11月ってやっぱりまだ世の中の人はあんまりクリスマスクリスマスしてなくて、あんまり出てなかったんですよ。ただオーナメントクッキーは松江にも送って一緒に売ってるんで、単純に数が多いとか、出る波がバラバラでわかんないのが大変ですね。
1日でめっちゃ売れた時もあって休み明けに来たら空っぽみたいな時もあって。アイシングクッキーは翌日完成するので作るのに2日かかるんですよ。ツリーとかベタ塗りのアイシングがあるんですけど、それは1回その下地を塗って1日乾かして上からまた線とか書くので。2日かかるからそれを見越してスケジュール組まないとダメですね。

ーー出る波が分からないのは難しいですが、まだ日持ちするところがパリブレストに比べると良かったのかもしれませんね。オーナメントクッキーは最初からやりたいなっていう気持ちはあったんですか?

竹内:ありました!オーナメントクッキーと吊り下げのクッキー、こう連なってネックレスみたいになってる飴とかあるじゃないですか、それをクッキーでできないかなっていう案も最初はありました。5枚ぐらいを透明な袋に入れて吊り下げれるクッキーもやりたいって言ってたんですけど、ちゃんと冷静に考えたら私も手が足りないなってなって、どっちかをやるとなったらオーナメントの方を優先しました。またどこかの機会でやりたいなと思ってますが。

ーーキャンディレイみたいなイメージのものをクッキーでやろうとしてたんですね。それもまたどこかの機会で試してみてほしいです。さっき少しだけ話してたんですが、ツリーの飾りのオーナメントについてもう少しお話伺ってみたいです。クッキー以外は愛子さんがほぼ提案してくださった感じになるんでしょうか?

竹内:そうですね、その皆に絵を描いてもらうみたいなのは一緒に話してたんですけど、実際にちゃんと手配して用意してくれたのは愛子さんになります。クッキーを絶対釣り下げたいですって伝えて、じゃあ木のオーナメントとかいいですねってなって、切り株や木球を用意してくれました。

竹内:あとちょっとツリーではないんですけど、レジ前のクッキーを吊り下げている木のスタンドは私が作りました!切り株の方を足元にして木の枝をくっつけて、上の木は取り外しできるのでクッキーを取り外せるようになってます。他にも使えそうなので、色々吊り下げようかなって思ってます。

ーー確かに何にでも使えそうですよね。まだケーキとかスタンプカードとかは実施してる途中なので、また終わってみてから是非話を聞かせてもらえればと思っているんですが、ここまでやってみて来年はこういうのやりたいなとか、何か思ったことってありましたか?

竹内:はい、あります!まず、DOORでホールケーキを売るっていうのが今までなかったじゃないですか。やってなかったことをやり始めたからそのままクリスマスケーキは来年もやりたくて。今年のテーマは「クリスマスマーケット」とか「自然なクリスマス」というところで、それで定番のホットドッグとグリューワインを出したり、とにかく新しいメニューをたくさん作ったりしました。ギラギラしたザ・クリスマスみたいな雰囲気にしようかとも思ったんですけど、DOORに小さいクリスマスマーケットを作るイメージってなった時に、それはここの空間を崩しすぎてもだめだなってなって自然・ナチュラルな感じになりました。来年については勝手に私が思ってるのは、くるみ割り人形をテーマにしたいと思ってて。クリスマスのおとぎ話っていうのでくるみ割り人形があるから、それ以外はどういう感じとか全く想像ついてないですけど、テーマだけめちゃめちゃ早く決めてるって感じです。海外っておっきいくるみ割り人形置いてたりするらしくて。クリスマスの時の話なんやっていうのをちょうど今回のプロモーションやってる時に知って、じゃあ来年しようかなっていう気持ちになってます。